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櫛山古墳 on 2015-11-5

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2015年11月5日、天理市柳本町の櫛山古墳を訪問していますので
写真紹介します。

全長260mの行燈山古墳(第10代崇神天皇陵に治定)の東側にある古墳です。

崇神天皇陵に治定されている行燈山古墳についてはブログを作成していますので
リンクしておきます。(下記サイト)
 
 第10代崇神天皇陵(行燈山古墳) on 2015-11-5

尚、このブログを書くキッカケになったのは朝日新聞デジタルが動画入りで櫛山古墳
の紹介した記事をアップされていたからです。(下記サイト)
 https://www.asahi.com/video/articles/ASM5V4HZ9M5VPOMB00P.html



上の写真は櫛山(くしやま)古墳の全景です。 出典:現地説明板


上の写真は正面から観た櫛山古墳


池の向こうが櫛山古墳
北側の池は地蔵池、南側の池は泥池と呼ばれています。


上の写真は現地説明板(全体)


上の写真は現地説明板の中の説明文(拡大)


上の写真は現地説明板の中の石室の全景(拡大)


上の写真は現地説明板の中の白礫遺構(拡大)


上の写真は現地で見つけた周辺案内地図



櫛山古墳は行燈山古墳の東隣にあります。一見すると前方後円墳だが後円部の先に
長方形の突出部が付いています。通常は前方部のみに方形の祭壇を持っているが、
櫛山古墳は後円部にも祭壇があり、双方中円墳と呼ばれています。
双方中円墳の刑死を持つ古墳としては、他に岡山県の楯築遺跡や香川県高松市の
石清尾山(いわせおやま)古墳群の猫塚古墳、天理市の赤土山古墳があります。
但し、最近では前方後円墳のくびれ部にある造り出しのようなものが、後円部の
先に付いていると考えられています

櫛山古墳は柳本古墳群の中の一古墳です。
古墳の築成時期は4世紀後半で全長は155mあります。
後円部径約90m、後円部の高さ約17.5m、前方部幅約70m、前方部の高さ約10m

「築造時の墳丘の形がよく残っているのが特徴です」

昭和23・24年(1948~1949年)、前方部東側の造り出しが発掘調査され、
白い礫を敷き詰めた5×3.4mの長方形の土坑が検出されました。
排水施設も検出されています。下部は赤色顔料を含む砂層になっていたようです。
この土坑から多数の石製腕飾類(鍬形石、車輪石、石釧)や鉄製品、高坏形土師器
などが出土したことから、この造り出しで、葬られた首長から新たな首長に首長権を
譲る継承の儀式が行われたと考えられています。(墓前祭祀)
中円部の頂上に築かれた竪穴式石室は盗掘により攪乱を受けていたが全長7.1m
幅1.4mの南北に主軸をもつ埋葬施設で、扁平な石材を用いて石室の側壁を築いている。
石室床面の中央には、石棺を据えたと思われる方形の落ち込みがあり、長持形石棺の
一部が出土しています。
櫛山古墳の被葬者は不明であるが行燈山古墳(崇神天皇陵)と関係する有力な人物
であろうと推察できます。
昭和63年(1988)の調査(第3次 By橿原考古学研究所)では墳丘裾を区画する
掘り割りと外堤状の遺構が検出され楕円筒埴輪がまとまって出土しています。

天理市は2017年、航空レーザーで櫛山古墳を測量した。
図面をみると、キャンディーのような形がはっきりと浮かび上がった。
ただ、東側の方形部分は西側と比べると小さいことも判明した。

柳本古墳群
櫛山古墳から山の辺の道を北に進んだ長岳寺の近くに柳本古墳群についての
説明板がありましたので添付しておきます。

上の写真は柳本古墳群の説明文




上の2枚の写真は柳本古墳群の航空写真と地図


上の写真は広域地図で柳本古墳群の北側には大和古墳群、南側には箸中古墳群があります。
48箇所の主な古墳がリストアップされています。


 



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