Quantcast
Channel: CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3915

神戸市須磨区現光寺の元三大師の坐像

$
0
0

新型コロナウイルスの影響で暗く憂鬱な生活が続いています。

そこで、本日は「厄除大師」など独特の信仰で民衆から広くあがめられている元三大師

の坐像(神戸市須磨区現光寺の所蔵)を取り上げます。

コロナに打ち勝つ為、元三大師の魔除け(お守り)を家に祀ってはいかがでしょうか。

上の写真が源氏物語に所縁が深い現光寺に保管されている元三大師の坐像です。

この仏像は平成28年(2016)2月6日~3月21日に開催の神戸市立博物館特別展

「須磨の歴史と文化展-受け継がれる記憶-」で出展されました。

元三大師坐像 建保6年(1218)6月9日の銘 その銘は下の写真のとおりで

湛春が、往生の成就のため、魔界(悪魔の世界)難を除き、慈恵大師(元三大師)

を馮(たの)み、西方浄土への生を願っています。

 

この像は昭和13年(1938)6月、現光寺の19世住職(片岡一夫)が大師堂を整理

している際に偶然発見されました。もとは昭和13年より60-70年前の明治初期に

現光寺の檀家の西野喜八さんが漁をしている時に網にかかった木像を寄進された

ものである。(廃仏毀釈の影響で捨てられたものか?)大津市坂本の求法寺の

元三大師像は文永4年(1267)院濃の作で現光寺のものより約50年新しい。

西野喜八さん(明治42年(1909)3月4日に往生 釋淳教)の上記内容はまぎれもなく実話である。

以上は朝日新聞の昭和13年6月26日の記事から要約(一部加筆)

 

元三大師は厄除け大師の他、「おみくじ」を初めて作られたことから「おみくじの祖」

としても崇められています。

東京都調布市「深大寺」、大津市「求法寺」の元三大師像は国の国宝・重要文化財

に指定されており広く知られています。

元三大師と元三大師像について過去に書いた小生のブログ記事より再掲します。

ブログ記事:比叡山延暦寺と坂本 訪問記 on 2017-10-10~1017-10-12 その3 求法寺走井元三大師堂

最澄により創建された延暦寺は10世紀に入って度重なる火災などで危機を迎える。
その時、中心となって延暦寺を復興した僧が良源=慈恵大師(第18代天台座主)である。
彼は、奈良時代の行基以来の大僧正に任ぜられ、死後慈恵(じえ)大師の称号を得た。
やがて、弘法大師空海のように彼自身が信仰の対象となり、厄よけの大師、如意輪観音の
化身と信じられた。おみくじの創始者ともいわれる。正月三日に亡くなったので、
元三(がんざん)大師と呼ばれることが多い。

慈恵大師像は数多く現存しており重要文化財に指定されている。
求法寺以外では滋賀県の延暦寺に2体、金剛輪寺に2体、玉泉寺に1体、高野神社に1体、
京都府の曼殊院、八角院に各1体、三重県の観音寺に1体、愛知県の真福寺に1体
の合計11体が重要文化財に指定されています。

上の写真は最強の「お守り」Wikipediaより引用

右の鬼のような絵を「お札(お守り)」としてお祀りします。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3915

Trending Articles