2020年3月1日、兵庫県立考古博物館で表題の展示がされていました。
展示内容を写真紹介すると共に発掘現場の福田小川原遺跡(たつの市誉田町)に
ついても概要を紹介します。
展示内容
上の写真は福田小川原遺跡(たつの市誉田町)から出土した四つ葉の形をした瓦質の硯(すずり)
硯は、鎌倉時代の土師器の羽釜や須恵器の甕、白磁の皿などとともに、たくさんの河原石と
一緒に穴の中から見つかりました。このことから硯は約800年前と同定されています。
上の写真は展示されていた場所での説明パネル。
発掘担当者は兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の松崎光伸さん
文章が読み難い場合は下記のPDFファイルを参照願います。
http://www.hyogo-koukohaku.jp/events/p6krdf0000007no2-att/mainhall_report_202003.pdf
福田小川原遺跡
福田小川原遺跡(たつの市誉田町)は林田川左岸の沖積地に立地しており斑鳩寺などで
有名な太子町との境界地。
国道179号の拡幅工事に伴い発掘調査されました。
発掘調査の結果、弥生時代から中世にかけての遺構が見つかっています。
主な遺構は弥生時代の溝、古墳時代から飛鳥時代の竪穴住居跡4棟、中世墓5基、中世の溝
竪穴住居跡はいずれも方形で、住居内から台石、砥石、煮炊きや貯蔵用土器など生活に
密接した遺物が出土しています。
四つ葉の形をした硯(すずり)の出土例
岐阜県丸石古窯跡群:https://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/bunka/bunkazai/27221/ibutsu/tono_ibutu/chm-84-152.html
ふくやま草土千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/rekishih/25q00241.html
岡山県笠岡市園井土井遺跡:
http://www.tok2.com/home/ryutaroh/Imai/SonoyiDoiIseki/DoyiIseki.html