序(前文)
2020年5月22日、午後2時35分から4時5分にNHKBS3「体感!グレートネイチャー」
トルバチク火山が主題の番組を視聴しました。
番組の中から印象に残った事象について写真で紹介します。
トルバチク火山はロシア・カムチャツカ半島に30以上ある活火山の一つで「20世紀
最大の噴火」を引き起こしたことで知られています。
今も地下から高熱ガスが吹き上げ、レアメタルを含む「未知鉱物」の発見も相次いで
いることも紹介されました。
トルバチク火山の概要
上の写真はトルバチク火山の遠景です。
Wikipediaによれば
トルバチク山は2つの火山から成る。1つは、Plosky Tolbachik(なだらかな
トルバチク、標高3,085メートル)の楯状火山であり、上の写真の右手
もう1つは、Ostry Tolbachik(急峻なトルバチク、標高3,682メートル)の成層火山
である。上の写真の左手
この火山は過去何千年にもわたって噴火を繰り返してきたことが知られている。
上の写真はトルバチク火山の断面図
一般的な火山では地殻の厚みが30Kmに対しトルバチク火山では40Kmあること
マグマ溜りが2つことがトルバチク火山の特徴である。
死の森
1975年から1976年の噴火により噴出された火山灰が約10m積り、森林の木々は
全滅し、「死の森」と地元で呼ばれるようになった。
レアメタルの宝庫
現在も温度が高く、ガスも出続けており鉱物が生成している。
youtube動画を添付しておきます。
360°, Eruption of Plosky Tolbachik Volcano, Kamchatka, Russia, 4K aerial video
新しく同定された鉱物は90種類以上にのぼり、貴重なレアメタルも多い
上の写真は収集した鉱物群
上の写真はSe(セレン)系のソフィアイト
セレンはプリンターの心臓部に使用されています。
上の写真はTe(テルル)系のナボコイット
テルルは半導体のパーツとして使用されています。
上の写真はMo(モリブテン)系のヴェルガソバイト
ここでレアメタルの基礎知識として周期律表に相当する元素を示す(下の写真)
レアメタルは希土類=レアアース18種類(上の表のピンク色)とレアメタルの30種
の合計48種類を総称してレアメタルと言います。
希土類を1種類とみれば31種類
出典:
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/haikibutsu_recycle/pdf/026_04_00.pdf
及び中村繁夫 著「レアメタル超入門」幻冬舎新書(2009)
まとめ
火山学者のアレクサンドル・ベロウソフさん