東京五輪の開会式で各国地域の入場行進を録画で見直していると知らない国が
多く出場しています。
本日はその中からモーリシャスを取り上げます。
モーリシャスの名前は昨年の7月下旬に、日本の貨物船(岡山県笠岡市の長鋪汽船保有)
が海の浅い場所に乗り上げてこわれ、燃料の重油が大量に流れ出す事故があったので
名前だけは知っていますが詳しいことは全く知りません。そこで概略を調べてみました。
上の写真はモーリシャスの位置を示した地図でマダガスカル島の東、約1,000Kmの
インド洋上にあるいくつもの島からなる国です。
出典:今がわかる時代がわかる 世界地図 成美堂出版(2005)
モーリシャスの基本情報
面積:約2,040㎢ 首都:ポートルイス(人口15万人) 人口:約126万人
通貨:モーリシャスルピー 住民:インド系68%、クレオール(白人、黒人混血)27%
独立:1968年に英国より独立 地勢:火山島 サイクロンの通路
宗教:ヒンズー51%、キリスト30%、イスラム17%
常用語:クレオール語/ヒンディー語 公用語:英語
産業:かってはサトウキビと茶のプランテーションに依存していたが独立後は観光業と繊維産業
さらに林業/漁業が盛んである。輸出品は砂糖、衣類、履物
平均寿命:男69歳、女76歳 乳児死亡率:15% 識字率:86%
元は人が住んでいませんであいたが、インド貿易の中継地であったことからインド人が
入植。約500年前からポルトガル(1507年)オランダ(1598年)やフランス(1715年)
イギリス(1814年)が次々に植民地にした歴史があります。1968年に独立。
青い海など美しい自然にめぐまれ、世界中からたくさんの観光客が訪問します。
昨年起きた重油流出事故で、人気の海辺は汚れてしまいました。海のサンゴや、貴重な
生物がすむ海岸近くのマングローブ林に悪影響も出ています。
昔、モーリシャスには飛べない鳥「ドードー」が数多くいましたが、人間が捕まえた
ことなどから17世紀に絶滅してしまったとされます。今度の事故でまた自然が失われないか
心配する声もあります。貨物船を手配した商船三井は昨年9月、10億円の支援策を表明。
汚染されたサンゴ礁を回復するための基金に向けられました。
油の除去作業は今年の1月にほぼ完了。
主島モーリシャスは標高1,000m未満の3つの火山からなります。
コーラルビーチ、サンゴ礁海岸など観光資源に恵まれインド洋のコートダジュールとも
呼ばれています。
ユネスコの世界遺産にル・モーン山とアープラヴァシ・ガートが選ばれています。
ル・モーン山はその昔、逃亡した奴隷の隠れ場所として使用されていました。
アープラヴァシ・ガートは首都ポートルイスにある移民受け入れに使われてきた建造物群の総称
上の2枚の写真は東京五輪の開会式(2021-7-23)でのモーリシャス選手団の入場風景
選手団の名前は下記サイトで確認できます。8人(男6、女2)
モーリシャス 選手一覧〔五輪〕|東京2020オリンピック・パラリンピック|ニュースサイト:時事ドットコム (jiji.com)
ボドミントンのモーリシャスのポール選手は予選i組で日本の常山選手と対戦し敗戦
柔道男子90キロ級2回戦でフェイエ選手は日本の向翔一郎選手と対戦し敗戦