富田林寺内町散策シリーズの第2回で旧田中家住宅をお送り致します。
寺内町は、周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群
の中で、価値が高い伝統的建造物群「重要伝統的建造物群保存地区」
に大阪府内で唯一指定されています。兵庫県では神戸市の北野地区が指定されています。
まず、富田林寺内町について全般を紹介したYoutube動画をGooで共有させていただきます。
JG☆☆☆☆ 4K HDR 大阪 富田林 寺内町(重伝建) Osaka,Tondabayashi Historic District
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第1回 大阪府富田林寺内町散策記 on 2018-11-11 その1 本町公園 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
旧田中家住宅は江戸後期にこの地に移ってきたとされる名家。
母屋、乾蔵、巽蔵をはじめ角屋や井戸などを有しており明治期の民家の特色をよく留めています。
旧田中家住宅の基本情報
住所:大阪府富田林市本町7−2 TEL:0721-25-1000(富田林市文化財課)
建築年:明治25年(1892)平成23移築・改修
構造:(母屋)木造平屋建、瓦葺、建築面積112㎡
公開時間&入館料:10:00~17:00 入館無料 定休日:月曜日
公式サイト:旧田中家住宅 - 富田林市公式ウェブサイト (tondabayashi.lg.jp)
所在地のGoo地図を添付しておきます。(富田林駅から徒歩5分程度のところにあります)
上の写真は正面から観た旧田中家住宅
上の写真は現地の説明板
田中家は江戸時代後期にこの地へ移ってきたと言われています。幕末から明治において田中家は、「大阪府河内和泉資産家一覧(1911年)」に記載されるほどの資産家でした。主要部は明治25年(1892)の建築。 2004年に所有者から、旧田中家住宅を文化的施設として活用してほしいと、富田林市に寄付されています。 富田林市では、明治期民家の特色をとどめた歴史的建築遺産として保存を決定。市民の文化的活動の場として利用できるように改修します。 2011年夏に保存改修工事を着工し、2012年5月に歴史的文化施設としてオープンし現在に至ります。上の写真は旧田中家住宅を斜めから観たもの母屋の左側奥が乾蔵
登録有形文化財は母屋と乾蔵
以下は文化庁の重要文化財データベースの説明文より引用
母屋
登録番号:27 - 0571 登録年:平成25年(2013)6月21日
道路から後退して南面するつし二階建町家で、東面切妻造、西面入母屋造、桟瓦葺とする。
東側の土間の入口廻りを黒漆喰塗として竪板張とする。西側は整型四間取で前面に出格子
を設け、座敷飾や欄間の意匠も洗練されている。富田林の町家の特徴を示す近代住宅。
乾蔵
登録番号:27-0572 登録年:平成25年(2013)6月21日
主屋座敷部の後方、小路沿いに南北棟で建つ土蔵。桁行四・九メートル梁間四メートル、土蔵造二階建、切妻造桟瓦葺である。外壁は、小路側や軒廻りは漆喰で塗込めるが、それ以外は真壁とし、一階部分は竪板張とする。二階を座敷とするなど特異な形式の土蔵。