兵庫県立考古博物館 秋季特別展 屋根の上の守り神 ~鴟尾(しび)・鯱(しゃちほこ)~
が11月28日(日)まで開催中です。私は2021年11月20日(土)に観覧しました。
興味のある方は是非ご観覧ください。
秋季特別展 屋根の上の守り神 ~鴟尾・鯱~の開催要項
会期:2021年10月2日(土)~11月28日(日) 場所:兵庫県立考古博物館
時間:9:30~17:00 休館日:月曜日
入場料:大人500円(400円)、大学生400円(300円)、高校生以下は無料
( )内は団体料金、70歳以上は250円
公式サイト:展覧会 | 兵庫県立 考古博物館 (hyogo-koukohaku.jp)
県考古博が作製したYoutube 動画にGooで共有させていただきました。
令和3年度 秋季特別展「屋根の上の守り神-鴟尾・鯱-」
神戸新聞 11月20日の朝刊(神戸地方版)で特別展の紹介記事が掲載されています。
上の2枚の写真は秋季特別展の案内リーフレット
鴟尾(しび)とは 三州瓦豆辞典より
棟飾りの一つで棟の両端にちょうど沓(中国から伝わった靴)を立てたような形をしている。この形から沓形(くつがた)とも呼ばれている。もともとは魚あるいは鳥からきたものと言われている。
悪魔除けや火除けの目的から付けられたもので、飛鳥時代に大陸から伝わり、大規模な建築の大棟で使われた。必ずしも瓦だけでなく銅や石でも作られた。
現存する最古の瓦の鴟尾は、唐招提寺金堂の西側のもので、奈良時代の創建当時のものである。
棟飾りとしては最古の形式のもので、これが鬼瓦や鯱などに発展していった。
後世の鬼瓦・鯱(しゃちほこ)の祖型となった。
上の写真は鴟尾の部分名称
沓形とは
飛鳥時代や奈良時代の古い仏殿や宮殿の大棟の両端にちょうど沓(中国から伝わった靴)
を立てたような形をしている瓦で、その形から沓形(くつがた)という。
また鴟尾(しび)、鮪(しび)とも呼ばれる。これはその形がもともとは空想上の鳥
あるいは魚からきたことから付けられた。空想上の鳥や魚を載せることによって、
悪魔除けや火除けの意味が込められている。飛鳥時代に大陸から伝わり、
大規模な建築の大棟で使われた。
中尾山古墳(文武天皇陵)には沓形石があり下記ブログで詳述しています。
2021年4月28日放送、歴史探偵「飛鳥の八角形古墳」を視聴して - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
鯱(しゃちほこ)とは 日本百科全書(ニッポニカ)
宮殿、楼門、城郭などの屋根の大棟の両端に取り付けられる瓦(かわら)、または金属製の飾り物。トラに似た頭、ハリネズミのように鋭いとげのある皮、ひれをもち、人をかみ、老いると鮫魚になるという、想像上の魚形海獣をかたどっている。雌雄一対をなし、海にすむところから防火の効があるとされ、逆立ちをして反り返った姿につくられている。鴟尾(しび)が変形したものという説もある。名古屋城天守閣上の金の鯱鉾は、もっとも著名である。また、そのいかめしくこわばった形状により、「しゃち(ほ)こだつ」「しゃち(こ)ばる」「しゃちばりかえる」などのことばが派生した。なお、マイルカ科のサカマタ(シャチ)、マツカサウオの異名でもある。
上の写真は鯱の部分名称 出典:企画展展示図録Page13 図9
展示の遠景
上の写真は展示室入り口からの遠景
上の2枚の写真は一番大きな鴟尾(高丘3号窯(明石市))を中心とした展示の遠景と近景
鴟尾(しび)
上の写真は平城宮 大極殿の鴟尾
上の写真は2017年12月28日撮影の平城宮大極殿(復元建物) 屋根の上の鴟尾に注目
関連ブログ:
「平城京」復元模型 in 奈良市役所 on 2017-12-28 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
上の写真は薬師寺金堂の鴟尾 2012年6月7日に撮影
上の写真は薬師寺講堂の鴟尾
上の写真は唐招提寺金堂の鴟尾 撮影:2012-6-7
関連ブログ:
鑑真大和上と唐招提寺 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
鯱(しゃちほこ)
上の3枚の写真は伽耶院(三木市)の鯱と説明パネル
上の写真は姫路城の鯱の展示全景
上の3枚の写真は姫路城の鯱瓦に関する説明パネル
関連ブログ:
城見台公園から観た世界遺産「姫路城」 on 2019-10-8 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
安土城の鯱の展示もされていましたが写真禁止なので掲載できません。
替わりに安土城現地への訪問記にリンクしておきます。
JR安土駅周辺散策記 on 2019-3-20 その7 安土城跡 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)