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盲杖桜 in 人丸山柿本神社 on 2022-3-15

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柿本神社の拝殿の右手前に玉垣で囲まれた若木の桜があります。

この桜は盲杖桜(もうじょうざくら)と呼ばれる有名な「昔話」が伝承されています。

2022年3月15日に人丸山の柿本神社を訪問し写真を撮ってきましたので紹介します。

上の写真が盲杖桜の全景。

上の写真は昔からある盲杖櫻の石碑

盲杖桜の言い伝えられている内容を簡単に記します。

 むかし柿本神社に、九州の筑紫の国からある盲人が参篭して、目が見えるようと祈った。

十七日間、人麿の塚に籠り満願の日に下記の歌を詠んだ。

 「ほのぼのとまこと明石の神ならば、ひと目は見せよ、人麿の塚」

すると一瞬だけ目が開いたが、喜びは束の間ですぐに閉ぢた。「ひと目は」の文句が

悪かったのだと思ひ、再び七日間籠って歌を詠み直しました。

今度は「ほのぼのとまこと明石の神ならば、我にも見せよ、人麿の塚」と詠むと

すっかり目が明きました。目が見えた喜びは天にものぼるここちです。もう杖にすがって

歩く必要がありません。もはや不要となった杖を、社前に突き刺して筑紫へ帰って行った。

杖は桜の枝で作られてゐた。すると、あくる年の春、その杖から芽が吹き出して一本の

サクラとなり、花が咲き実がなるようになりました。このサクラはどんどん大きくなり、

のとの世まで「盲杖桜」として知られるようになりました。

明石城がまだできていない頃の昔話です。

このはなしの舞台になっている人麿の塚(人丸塚)現在の明石城本丸の位置にありました。

 

上の写真はげんちの説明板です。その内容をそのまま転記しておきます。

盲杖桜(もうじょうざくら)

昔ひとりの盲人が九州からこの社に詣でて

ほのぼのとまことあかしの神ならばわれにも見せよ人丸の塚

と詠じるとたちどころに両眼がひらいて物を見ることができるようになった

その人は光明を得たよろこびのあまり社前の庭に桜の杖を献じて去って行った

やがてその杖に枝が生じ葉が茂って春になると花を咲かせたので

これを盲杖桜と名づけて後の世に伝えたものである

最後となりましたが柿本神社の基本情報を添付しておきます。

柿本神社の基本情報
住所:明石市人丸町1−26 TEL:078-911-3930
主祭神:柿本人麻呂朝臣  創建:伝・仁和3年(887) 
境内社:五社稲荷社、天神社(菅原道真公)、三宝荒神社(竈神)
元和6年(1620)明石城築城にあたり楊柳寺(後の月照寺)と共に現在地に遷座

887年和歌を好んだ楊柳寺(後の月照寺)の覚証和尚が寺の背後に柿本人麻呂を祀る祠を
建立したのが柿本神社(人丸社)の始まり。

公式サイト:柿本神社 - 明石市 (kakinomoto-jinja.or.jp)

 

全般の訪問記にリンクしておきます。

 柿本神社のロウバイと梅 on 2019-1-27 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)


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