Quantcast
Channel: CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3915

太山寺 練供養 on 2016-5-12

$
0
0
2016年5月12日、金色の面と衣装を身にまとい、菩薩の姿にふんした参拝者が
回廊を歩く「練供養」が神戸市西区伊川谷町前開の太山寺(天台宗)であった。

21人の菩薩役は太山寺阿弥陀堂の回廊を右回りで3回練歩き阿弥陀堂に戻った。
練供養は聖衆来迎練供養会式(しょうじゅう らいごう ねりくようえしき)とか
「阿弥陀如来二十五菩薩聖生来迎引摂会(あみだにょらいにじゅうごぼさつ
しょうじゅうらいごういんじょうえ)」と呼ばれ、臨終を迎えた人を浄土世界
より二十五菩薩を従えた阿弥陀如来が迎えに来る場面を再現しています。
かって阿弥陀堂と本堂の間に渡り廊があった時代には阿弥陀堂から本堂に渡り
阿弥陀堂に帰る形式であったが現在は上述のように阿弥陀堂の周囲の回廊を
練る形式になっています。



















上の9枚の写真が当日の練供養の様子です。






上の3枚の写真は二十五菩薩の面と持ち物です。




上の写真は会場の阿弥陀堂と阿弥陀如来座像(重文)



上の写真は練供養について詠んだ句碑(表面と裏面)。
「ためらひて 菩薩に扮す 練供養」むつみ 平成十八年(2006)に建立

太山寺の練供養について動画にて紹介します。







以上で練供養に関する紹介を終え太山寺の概要紹介をします。

太山寺の基本情報
住所:神戸市北区伊川谷町前開224 TEL:078-976-6658
山号:三身山 宗派:天台宗
本尊:薬師如来と十一面観音
公式HP:http://www.do-main.co.jp/taisanji/



太山寺の由緒

太山寺パンフレットより要約引用
天延元年(973)12月8日の年紀をもつ「播州太山寺縁起」には藤原鎌足の子、
定恵(じょうえ)和尚の開山、霊亀2年(716)公の孫である宇合(不比等の子)
 の建立と伝える。
藤原宇合が明石浦摩耶谷の温泉で療養中、夢の中に薬師如来が出現した。
薬師如来は、ここより東北の地に定恵和尚結縁の地があり定恵和尚は願望を
果 たせず寂したと示現したところ、宇合はその教示に従い七堂伽藍を整備し
薬師如来の尊像を安置したという。
元正天皇(715~723在位)の勅願寺として、歴代天皇をはじめ一般民衆に
いたるまで広く信仰を集めた。





上の2枚の写真は説明板です。

This enormous tenple of the Tendai sect of Buddhism,Taisan-ji,is located
in the northwest of Kobe-city along the Ikawa river,tributary of the Akashi river.It is the only building designated as a national treasure in Kobe,and
it is said that the temple was built in 716 by a priest 7Jyoe7(Fujiwa Kamatari's son)and Umakai(Kamatari's grandson/Fujiwara Fuhito's son).
Taisan-ji is called Sanshin-zan,which was a center of religious devotion
among the general public invluding all the past Emperors,and in the
golden age of the Nanbokucho era(1336-1392),Taisan-ji enjoyed its
power as one of the biggest temple in Harima region that owned 41 branches and kept armed monks.
The vestiges remain in the main hall of this temple,which was rebuilt in
Einin period(1293-99),and in the 7Nio-mon7,a Three-stiried pagoda,etc.
Moreover,it has many important cultural properties beside these buildings.


上の写真は太山寺の境内図です(太山寺のHPより)


上の写真は文化元年(1804)に発行された播州名所巡覧絵図で描かれた太山寺の
主要境内図です。太山寺のHPによると南北朝時代には支院四十一ヶ坊・末寺八ヶ寺
末社六ヶ社を持ち僧兵も養っていたとの予。
境内の配置や旅館があったこと南西に温泉があったこと等が絵図から判ります


江戸時代、歴代の明石藩主は有事に備え要衝の地にある寺院八寺を定め
 禄米(お布施の意)を与え保護しました。
明石八寺(明石八山寺)のリストは以下のとおりです。
 天台宗(太山寺、如意寺、多聞寺、日輪寺)
 真言宗(転法輪寺、明王寺、近江寺、性海寺)

2016年5月12日撮影の太山寺境内です。


上の写真は国宝に指定されている本堂。

神戸市内の文化財で国宝に指定されているものは下記のとおりです
1.太山寺 本堂 1棟  昭和30年(1955)6月22日 国宝に指定

2.賢愚経残巻(けんぐきょうざんかん)(大聖武)(2巻) 白鶴美術館所蔵
  昭和39年(1964)5月26日 国宝に指定

3.大般涅槃経集解(だいはつねはんきょうしゅうげ)(71巻) 附大般涅槃経後分
  (2巻)  白鶴美術館所蔵
  昭和40年(1965)5月29日 国宝に指定

4.桜ヶ丘 銅鐸 14口、銅戈(どうか) 7口

詳細は小生のブログ 神戸市の国宝


上の写真は三重塔


上の写真は羅漢堂


上の写真は釈迦堂


上の写真は護摩堂


上の写真は奥の院の稲荷神社


上の写真は奥の院の堂宇




上の2枚の写真は奥の院の石像仏


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3915

Trending Articles