伝説のナチス黄金列車「99%本物」 財宝300トン?タイタニック級の発見
2015-8-31 10:21フジサンケイビジネスアイ
ナチス・ドイツによって強奪された財宝を積んだまま、第二次世界大戦でのドイツ降伏直前に姿を消したとされる「黄金列車」がポーランド南西部の地中で見つかったと報道され、現地では蜂の巣をつついたような大騒ぎになっている。地中探知レーダーで画像を確認したというポーランドのピヨトル・ジュコフスキ文化副大臣(51)は、急遽(きゅうきょ)ワルシャワで会見し、「列車が地中に眠っていることは99%間違いない」と明言。積載物は確認できていないが、伝説では300トンもの財宝が積まれていたとされており、地元紙は「タイタニック級の世界的に重要な発見」とコメントしている。
ナチスの黄金列車が発見されたとされるのは、チェコとの国境に近いワウブジフ。第二次大戦開戦直後から、ベルリン陥落前にソ連軍に攻め込まれるまで、ドイツ軍が支配していた。AFP通信などによると、大戦中に独軍はワウブジフ近郊に、捕虜や強制収容所に入れられた人々を動員して巨大な秘密地下トンネルを建設。トンネル群は「リーズ(巨大の意)」というコードネームで呼ばれ、連合軍による空爆を免れて戦略兵器を製造できる拠点として利用された。トンネルの一部は現在、観光資源として一般開放されている。
一方で地元では、ソ連軍の攻撃が迫る中、独軍は略奪品である金塊、ダイヤモンドをはじめとした宝石類を大量(推定200億円相当)に軍用列車に積み込み、隠すために地下トンネルに入れて埋没させたとする伝説が70年来、語り継がれてきた。この間、多くのトレジャーハンターたちが捜索を試みたが、黄金列車は発見できなかった。
ところが今月初め、ドイツ人とポーランド人のトレジャーハンター2人が、70年前に黄金列車の埋設作業に携わったとされる男性の臨終の床で、埋められた場所を聞き出すことに成功。“遺言”に基づき、地中探知レーダーで捜索したところ、旧市街地付近の封印された地下トンネルの中に長さ120〜150メートルの装甲列車を発見し、ポーランド政府に届け出た。政府に報告したのは、ポーランドの法律では拾得物への謝礼として10%の報酬が定められており、これを確定させるためという。
ジュコフスキ副大臣は「画像から判断して、列車の存在はほぼ間違いない。何が積まれているのかは、まだ不明だが、列車には銃の旋回砲塔が備えられていたとみられ、ただの列車ではないのは確かだ。財宝類が詰まっている可能性は否定できない」と語った。その上でジュコフスキ氏は「お宝探しが始まってしまったら大混乱するので、場所は明らかにできない。一般市民は決してトレジャーハンターまがいのことはしないでほしい。周辺に地雷や不発弾がまぎれている可能性が高い地点に列車は埋められており、発掘作業には危険が伴う。詳細は政府が精査した上で公表する」と付け加えた。
ポーランド最大の全国紙、選挙新聞(ガゼタ・ビボルチャ)は「ヒトラーの黄金列車発見か」の大見出しで、騒動を報じた。果たして本当に財宝が眠っているのだろうか。近日中に伝説の真偽は明らかになる。(SANKEI EXPRESS)
2015-8-31 10:21フジサンケイビジネスアイ
ナチス・ドイツによって強奪された財宝を積んだまま、第二次世界大戦でのドイツ降伏直前に姿を消したとされる「黄金列車」がポーランド南西部の地中で見つかったと報道され、現地では蜂の巣をつついたような大騒ぎになっている。地中探知レーダーで画像を確認したというポーランドのピヨトル・ジュコフスキ文化副大臣(51)は、急遽(きゅうきょ)ワルシャワで会見し、「列車が地中に眠っていることは99%間違いない」と明言。積載物は確認できていないが、伝説では300トンもの財宝が積まれていたとされており、地元紙は「タイタニック級の世界的に重要な発見」とコメントしている。
ナチスの黄金列車が発見されたとされるのは、チェコとの国境に近いワウブジフ。第二次大戦開戦直後から、ベルリン陥落前にソ連軍に攻め込まれるまで、ドイツ軍が支配していた。AFP通信などによると、大戦中に独軍はワウブジフ近郊に、捕虜や強制収容所に入れられた人々を動員して巨大な秘密地下トンネルを建設。トンネル群は「リーズ(巨大の意)」というコードネームで呼ばれ、連合軍による空爆を免れて戦略兵器を製造できる拠点として利用された。トンネルの一部は現在、観光資源として一般開放されている。
一方で地元では、ソ連軍の攻撃が迫る中、独軍は略奪品である金塊、ダイヤモンドをはじめとした宝石類を大量(推定200億円相当)に軍用列車に積み込み、隠すために地下トンネルに入れて埋没させたとする伝説が70年来、語り継がれてきた。この間、多くのトレジャーハンターたちが捜索を試みたが、黄金列車は発見できなかった。
ところが今月初め、ドイツ人とポーランド人のトレジャーハンター2人が、70年前に黄金列車の埋設作業に携わったとされる男性の臨終の床で、埋められた場所を聞き出すことに成功。“遺言”に基づき、地中探知レーダーで捜索したところ、旧市街地付近の封印された地下トンネルの中に長さ120〜150メートルの装甲列車を発見し、ポーランド政府に届け出た。政府に報告したのは、ポーランドの法律では拾得物への謝礼として10%の報酬が定められており、これを確定させるためという。
ジュコフスキ副大臣は「画像から判断して、列車の存在はほぼ間違いない。何が積まれているのかは、まだ不明だが、列車には銃の旋回砲塔が備えられていたとみられ、ただの列車ではないのは確かだ。財宝類が詰まっている可能性は否定できない」と語った。その上でジュコフスキ氏は「お宝探しが始まってしまったら大混乱するので、場所は明らかにできない。一般市民は決してトレジャーハンターまがいのことはしないでほしい。周辺に地雷や不発弾がまぎれている可能性が高い地点に列車は埋められており、発掘作業には危険が伴う。詳細は政府が精査した上で公表する」と付け加えた。
ポーランド最大の全国紙、選挙新聞(ガゼタ・ビボルチャ)は「ヒトラーの黄金列車発見か」の大見出しで、騒動を報じた。果たして本当に財宝が眠っているのだろうか。近日中に伝説の真偽は明らかになる。(SANKEI EXPRESS)