甲子園出場なし、公立高から初のプロへ 巨人1位指名の桜井投手
2015年10月23日 07:31神戸新聞
22日のプロ野球ドラフト会議で、神戸市垂水区出身の桜井俊貴投手(22)=立命館大4年=が巨人から1位指名された。甲子園出場経験のない兵庫県立北須磨高(同市須磨区)で腕を磨き、大学でもさらに成長を遂げた右腕。「野球だけが趣味」(母幸子さん)という努力家が、北須磨高から初めてプロへの道を切り開いた。
野球を始めたのは多聞東小(同市垂水区)4年のころ。後に塾にも通い始めた。「プロになるなんて全く…。おとなしい子でした」と幸子さん(53)は振り返る。多聞東中(同)時代に軟式野球で活躍し、注目されたが、大学進学を目指して北須磨高に入った。
「彼は真面目」。桜井投手を知る関係者はみな口をそろえる。
北須磨高で指導した徳山範夫監督(51)は「野球道具はいつもぴかぴか。練習態度で怒ったことは一度もない」。ひたすら走り込み自宅でも自主練習に励んだ。当初120キロ台だった直球は140キロ台にまで進化した。
2年夏には、母校を24年ぶりのベスト16に導く。甲子園出場はならなかったが、同校では珍しいスポーツ推薦で立命館大に進んだ。甲子園球児が集まる関西の名門だったが、それでも努力を続け、2年春にはエースの座をつかんだ。「(入学当初は)場違いという感じだった」と明かすが「みんな仲良くしてくれた。自分のペースでやればいい」と割り切った。立命館大出身の徳山監督も「ベンチ入りだけでも大変。実力で今の立場を勝ち取った」と評価する。
「4年後には必ずプロに行きます」。高校卒業時、徳山監督にそう宣言したという。大学でリーグ戦27勝(22日現在)を挙げ、伝統球団から堂々の1位指名を受けた桜井投手。「高校時代に与えられた環境でどれだけ工夫して練習するかが身についた。環境は良くなくても諦めずに練習すれば報われる」と力強く語った。(大盛周平)
2015年10月23日 07:31神戸新聞
22日のプロ野球ドラフト会議で、神戸市垂水区出身の桜井俊貴投手(22)=立命館大4年=が巨人から1位指名された。甲子園出場経験のない兵庫県立北須磨高(同市須磨区)で腕を磨き、大学でもさらに成長を遂げた右腕。「野球だけが趣味」(母幸子さん)という努力家が、北須磨高から初めてプロへの道を切り開いた。
野球を始めたのは多聞東小(同市垂水区)4年のころ。後に塾にも通い始めた。「プロになるなんて全く…。おとなしい子でした」と幸子さん(53)は振り返る。多聞東中(同)時代に軟式野球で活躍し、注目されたが、大学進学を目指して北須磨高に入った。
「彼は真面目」。桜井投手を知る関係者はみな口をそろえる。
北須磨高で指導した徳山範夫監督(51)は「野球道具はいつもぴかぴか。練習態度で怒ったことは一度もない」。ひたすら走り込み自宅でも自主練習に励んだ。当初120キロ台だった直球は140キロ台にまで進化した。
2年夏には、母校を24年ぶりのベスト16に導く。甲子園出場はならなかったが、同校では珍しいスポーツ推薦で立命館大に進んだ。甲子園球児が集まる関西の名門だったが、それでも努力を続け、2年春にはエースの座をつかんだ。「(入学当初は)場違いという感じだった」と明かすが「みんな仲良くしてくれた。自分のペースでやればいい」と割り切った。立命館大出身の徳山監督も「ベンチ入りだけでも大変。実力で今の立場を勝ち取った」と評価する。
「4年後には必ずプロに行きます」。高校卒業時、徳山監督にそう宣言したという。大学でリーグ戦27勝(22日現在)を挙げ、伝統球団から堂々の1位指名を受けた桜井投手。「高校時代に与えられた環境でどれだけ工夫して練習するかが身についた。環境は良くなくても諦めずに練習すれば報われる」と力強く語った。(大盛周平)