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有馬温泉散策記 on 2018-9-25 その6 有馬六景

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有馬温泉の散策記の第6弾として有馬六景について記していきます。

訪問日:2018年9月25日

有馬六景はねね橋のねね像の近くに掲示されていたパネルにより紹介していきます。


過去の散策記

第1回 有馬温泉散策記 on 2018-9-25 その1 落葉山 妙見寺

第2回 有馬温泉散策記 on 2018-9-25 その2 袂石(たもといし)

第3回 有馬温泉散策記 on 2018-9-25 その3 善福寺


第4回 有馬温泉散策記 on 2018-9-25 その4 ゆけむり広場の秀吉像とねね橋のねね像

第5回 有馬温泉散策記 on 2018-9-25 その5 温泉寺

有馬温泉では、1753年(宝暦3年)、1766年(明和3年)と続けて大火に見舞われたため、
湯治客も年々減るばかりで街は寂れていきました。賑わいを取り戻すために有馬六景を選定し
さらに高位の方々に詩歌を詠んでもらい有馬三社に奉納されたものです。
絵は円満院門跡祐常前大僧正

有馬六景説明板


上の写真はねね橋のねね像の近くに掲示されていた説明板です。


上の写真は宝永7年(1710)の有馬山絵図の上に表示された有馬六景です。

説明板の内容が読み難いのでそのまま記載しておきます。
有馬六景
有馬富士暮雪、功地山秋月(現 的場山)、有明櫻春望、鼓瀑松嵐、落葉山夕照、温泉寺晩鐘

上記の有馬六景の起源は明和6年(1769)の春、故ありて有馬にての旧家なる余田、河上等の
六人、京師なる九条殿に召されし事ありけり。此時河上維萋(いさい)といふもの六景を撰び、
其さまを写して奉りしより、閑院宮を初め奉り、高位の方々此六景の詩歌をよませられ、
詠ぜられ、又圓満院門跡は是を描きて帖となし有馬三社に納めさせ給ひしにぞ、 六景の名世
は高くなりぬ、此帖は今に湯泉神社の神庫に在り。 狩野永良 画

有馬富士暮雪


明和7年(1770)2月の銘
祐常写(円満院門跡祐常前大僧正が写生) とも書かれています。


有馬富士雪
尚實(九條左大臣尚實公)
東海芙蓉元等名 三峰千載雪花清
何疑常欲温泉者 好擬南山比寿栄

功地山秋月

功地山(現 的場山)の月が美しい 山の中腹に鹿の姿が・・・



功地山秋月
雅重(飛鳥井大納言雅重卿)
鹿の音もふけ行夜半のやまのはに
すみのぼるつきのかげのさやけき

有明櫻春望

滝川の河畔に咲く桜と背山(油槽谷山)に咲く桜が描かれています


有明桜春望
千枝二月曙雲開 無限東風馥郁来
為是温泉洵美地 春花偏圧異郷催
道前(九條内大臣道前公)


鼓瀑松嵐


鼓滝と背山が描かれています。


鼓瀧松風
内前(近衛摂政太政大臣内前公)
山まつのあらしになをもひびくかな
つづみがたきの水のしらべは

落葉山夕照


滝川に架かる橋、寿福寺の山門、落葉山の紅葉などが描かれています。


落葉山夕照
落葉之山名故奇 斜陽風景更湛思
懸知勝地常多賞 再在丹楓満墜時
藤公亭(四辻大納言公亭卿)

温泉寺晩鐘

温泉寺の鐘楼などの堂宇と有馬温泉街が描かれています。
手前のカエデの葉も印象的


温泉寺晩鐘
典仁(閑院大宰帥典仁親王)
いく里の暮おどろかす声ならん
此やまでらのいりあいの鐘




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