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2018年の神戸港輸出入が過去最高

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神戸税関が2019年1月23日に発表した2018年の貿易統計(速報)では、神戸港の
輸出入総額が前年比4.4%増の9兆2615億円と統計を取り始めた
1979年以降で最高であった。

上記のニュースが神戸新聞2019-1-24で報じられています。
2017年までの神戸港輸出入額のまとめを下記ブログで書いています。
 平成29年(2017)神戸港の貿易額

以降、平成30年(2018)と平成29年(2017)の確定数値を使用して話を進めていきます。


1.神戸港年別貿易額(輸出+輸入)

2018年、神戸港の輸出入総額は前年比4.4%増の9兆2584億円と過去最高記録を更新
ただ、この記録は年前半の貯金で年後半の減速を補った形で、好調だった輸出入が
曲がり角を迎えた可能性がある。
最近の統計数値を観ても前年比マイナスの傾向が伺える。
政府の発表する景気動向で転機を迎えているとの整合性もある。


過去のTOP3
 1番は平成19年(2007)の9兆2,211億円
 2番は平成20年(2008)の9兆1,804億円
 3番は平成29年(2017)の8兆8,867億円

2.神戸港の輸出(品目別)
 総額は5兆8,198億円(前年比3.3%増)


上の写真は輸出品別表 2018年と2017年


全体ではそれ程目立っていないが最近の傾向としては貿易摩擦で応酬が続く米中向けの品目
中国向けの半導体等製造装置の減少、米国向けの「有機化合物」の減少が顕著

「半導体等製造装置」は多くが液晶ディスプレーパネルの製造装置で年前半か好調だった。
減少の原因はスマートフォン(スマホ)の需要減速が挙げられる。主力のスマホ「iPhone」の
販売不振で、米アップルが18年10〜12月期の業績予想を下方修正したのが象徴的だ。

こう見るとここに表れる数値は日本の動きを観る鏡のように思える。


3.神戸港の輸入(品目別)
 総額は3兆4,385億円(前年比6.3%増)

上の写真は輸入品別表 2018年と2017年

フィンランドからリチウムイオン電池の原料となる非鉄金属の伸び(前年比25.1%増)
イタリアからの加熱式たばこ(前年比12.7%増)の伸びが顕著であった。

4.主要港・空港別貿易額表

 輸出+輸入の総額ベースで比較すると
         金額        全国比
  成田空港  25兆1,628億円   15.3%
  名古屋港  17兆8,214億円   10.9%
  東京港   17兆6,962億円   10.8%  
  横浜港   12兆4,725億円   7.6%
  神戸港    9兆2,583億円   5.6%
  大阪港    9兆2,140億円   5.6%
  関西空港   9兆2,138億円   5.6%    
  中部空港   2兆1,778億円   1.3%

 全国では164兆1,821億円  


5.税関別貿易額表

  神戸税関管内の輸出+輸入の総額で20兆0,392億円

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