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2020年4月14日NHKBS-1で放送 「SARSと闘った男~医師ウルバニ 27日間の記録」を視聴して

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「パンデミックとどう闘うか」という題の1回目で表題の番組を視聴した。

2002年から2003年にかけて世界に広がり猛威を振るったSARSと闘ったイタリア人

医師 ウルバニ(Urbani Dr.Carlo)の物語でNHKが2004年に制作したものです。

共感したので憶えのためにブログを書くことにしました。

放送日:2020年4月14日 NHKBS-1 19:00より 題目:「SARSと闘った男」

番組内容:2002年から2003年にかけて世界に広がり、700人を越える死者を

出した新型肺炎SARS。WHOの医師として勤務していたベトナムで、未知の

ウイルスに遭遇したウルバニは、その脅威と正体を探り、世界に向けて発信し続けた。

彼の情報をきっかけに、世界は対策に動き出すが、ウルバニ自身は感染し亡くなった。

ウルバニがSARSと闘った27日間の記録が放送された。

出演者:元国立感染症研究所センター長…田代眞人、虫明英樹、森田美由紀

 

番組の内容とはずれますがSARSについて概要を記しておきます。

SARSはSevere acute respiratory syndromeの略で「重症急性呼吸器症候群」

病原微生物はSARSコロナウイルス 2002年11月頃から中国の広東省で不思議な

肺炎が流行しているという報告が「ProMED」などでされるようになりました。

その後、流行は中国各地、香港、台湾、シンガポール、ベトナムと広がっていき

さらにカナダやヨーロッパでも患者が発生しています。2003年の夏になって患者が

だんだん減り始め、2004年にはほとんどいなくなってしまいました。

患者数は8,098人 死亡者数は774人 潜伏期間2~10日 感染期間は10日位(最大21日)

臨床症状は咳、喉の痛み、発熱や筋肉痛、全身倦怠感がともに起こりインフルエンザに類似

進行すると息切れから肺炎に近い病態となる。

感染経路はヒト・ヒト感染。接触感染と飛沫感染。

香港ではマンションの下水を介して異なる階の住人に感染が起きたりもしました。

上の写真はウルバニ医師(1956-2003)の信念を紹介した場面

国境なき医師団の一員としての活動、WHO所属の医師として

上の写真は番組のタイトル バックはベトナム(ハノイ)のフレンチ病院

番組では2003年3月3日WHOのハノイ事務所にかかってきた電話から始まる。

電話の内容は上記のフレンチ病院で広東から来た中国系米国人が原因不明の病気で

入院してきたので診て欲しいという内容であった。

後にハッキリすることだがSARSの患者であった。

ここから3月29日にタイの病院でウルバニ医師がSARSに感染し死去するまでの

ドキュメント物語である。

当時、中国政府はウイルスではなくクラミジアによる感染だと公表していたが

専門家の間ではそうだとはじられていなかった。

上の写真はウルバニ医師がWHOに送付していた電子メールの表題

3月3日以降、患者の治療にあたり日々の症状や経過を連絡したmessageである。

上述の中国系米国人を診た医師や看護師が次々に感染し病院を逃げ出すベトナム人

の看護師がいた中、ウルバニ医師は必死に治療に当たると同時にベトナムの保健省に

この状況を世界に向けて公表するように交渉する活動も行った。

上の写真は2003年3月11日、ウルバニ医師からの報告を受けWHOが出した

グローバル・アラートの表紙

上の写真はウルバニ医師の故郷カステルプラニーオ(イタリア)

上の写真はウルバニ医師の棺を見守る故郷の人々。

上の写真はウルバニ医師の墓碑で「国境なき医師」の銘文が刻まれている。

番組ではウルバニ医師を取り巻く人々の多くの方が紹介されていたが割愛する。

 

ベトナムでは2003年5月2日にSARSに感染した最後の患者が退院し終息宣言となった。

上の写真はハノイのフレンチ病院の最後のSARS患者の退院を祝い記念撮影

ばんぐみでは2004年2月に新たに発生した鳥インフルエンザについてWHOや

米国のCDCが取り組んでいる映像を流し終了となった。

SARSに対して世界をパンデミックから救った英雄としてウルバニ医師を紹介した

サイトは多い。その一部にリンクさせていただきました。

関連サイトへリンク

 http://www.openscar.com/urbani.html

 https://hanoi.aics.gov.it/carlo-urbani-the-hero-of-sars/

 https://www.who.int/vietnam/news/detail/12-03-2019-if-dr-carlo-urbani-were-alive-today

 https://www.who.int/vietnam/news/detail/08-04-2013-world-health-organization-and-the-italian-embassy-in-viet-nam-remember-dr-carlo-urbani-ten-years-after-sars

 https://www.thefamouspeople.com/profiles/carlo-urbani-594.php

 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1125733/

 

 


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