2020年9月5日の朝のNHKテレビで表題のような見出しで後期重爆撃期が従来は
39億年前とされていたが、広島大学の小池みずほ助教らの研究グループの研究で
44億年前から41.5億年前とより古い時期であるとの説が紹介されていました。
以下に使用する写真は上記NHKの番組よりのものです。
本題に入る前に地球の歴史について大阪科学技術館の展示の「地球の歴史」について
絵入りで簡明な説明がされていましたのでそれらをまず写真紹介します。2012-1-18
上の写真は46~45億年前の地球と月の誕生です。
太陽系の隕石や月の岩石の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと
考えられている。月の形成時期も、45億5000万年前とされる。
巨大な分子雲の一部の重力による収縮が起こった約46億年前に始まったと
推定されている。収縮した質量の大部分は集まって太陽を形成し、残りは扁平な
原始惑星系円盤を形成してここから惑星、衛星、小惑星やその他の
太陽系小天体等ができた。
上の写真は40~35億年前 海と生命の誕生
40億年前には 原始海洋ができた。
40億年前(±2億年) ~35億年前に、原始生命が誕生したと考えられている。
35億年前、 地球上での最古の化石(西オーストラリア・ピルパラ地域からのバクテリアの化石)
7~5億年 雪玉地球とカンブリア紀の大爆発
大規模な氷河時代であったとされる。
生命が環境への対応することで多様に進化。
エディアカラ生物群やバージェス動物群のような多様性を形成していった。
4~3億年前 植物の大繁茂と生物の陸上への進出
脊椎動物(両生類)の上陸は3億6,000万年前と言われています。
2.5億年前 生物の大量絶滅とパンゲアの分裂
2.5億年前ベルム紀の絶滅と言われ、海生生物のうちの95 - 96%、
全ての生物種で見ても90% - 95%が絶滅したとされる。
ローレンシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸などすべての大陸が次々と
衝突したことでバンゲア大陸が誕生した。
2~0.6億年前 恐竜の時代
6千5百万年前 白亜紀の大絶滅 恐竜が滅びた
隕石の落下による環境の激変により恐竜やアンモナイトが絶滅。
参考ブログ:小生のブログ1
600~300万年前 人類の誕生
約600万〜500万年前 に、ヒトとチンパンジーが分化したとされる。
研究グループは後期重爆撃期に衝突があったと考えられる小惑星ベスタに由来の
隕石の元素を最新の分析方法で測定しました。
後期重爆撃期は、これまで考えられていたより2億年から5億年ほど古い可能性が
あると公表しました。
上の5枚の写真はNHKテレビで紹介されたものです。
もう少し詳しい解説は下記のサイトで記載されています。
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11468_eucrite
上記のサイトで、具体的な年代の推定方法が記載。
ナノスケール二次イオン質量分析計(ナノシムス)の局所分析技術を活用し、
隕石中の微小なリン酸塩鉱物粒子が記録するウランー鉛年代を調べた。
本研究成果は、「Earth and Planetary Science Letters」オンライン版に掲載。