現在、兵庫県立考古博物館では夏季企画展「淡路島発掘」が開催されています。
この企画展に関連してメインホールでは「土で作られた舟(舟形土製品)」の展示
されていますので写真紹介します。
貴船神社遺跡(淡路市)からの出土品の展示です。
上の2枚の写真は船形土器とミニチュア土器の展示 撮影:2021-7-4
上の写真は現地説明板 撮影:2021-7-4
兵庫県立考古博物館の公式サイトに展示と説明書き(PDF)が掲載されていますので
リンクさせていただきました。
展覧会 | 兵庫県立 考古博物館 (hyogo-koukohaku.jp)
解説パネルは読み難いのでそのまま転記しておきます。
土で作られた舟(舟形土製品)
-貴船神社遺跡(淡路市)-
貴船神社遺跡は淡路島北西の海岸に面しています。塩を作るための炉の跡や土器、網の錘、
イイダコ壺などが多く見つかっており、漁や塩作りを生業とする人々の集落だったようです。
ここからは舟形の土製品、椀や壺のミニチュアといったまつりの道具(土製模造品)も出土
しています。古墳時代には、滑石という柔らかい石材で鏡や剣・玉などをまねて作った
石製模造品や土をこねてつくった土製模造品というまつりの道具が各地で作られるように
なりました。貴船神社遺跡の舟形土製品とテーマ展示室にある五反田遺跡から出土した
舟形土製品を比べてみると、どちらも全体としては簡素な表現ですが舟の舳先を特徴を
非常によく捉えています。
海辺の遺跡で見つかった舟形土製品には海辺の集落で暮らす人々のどのような願いや
祈りが込められていたのでしょうか・ (学芸課 菱田淳子)
貴船神社遺跡については下記ブログで纏めています。
淡路島(淡路市)散策記 on 2020-10-30 その9(最終回) 貴船神社遺跡 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)