仏教用語シリーズの第7回で本日は「大乗仏教と小乗仏教」について書いていきます。
過去6回の仏教用語シリーズの内容は下記のとうりです。
昔、シリーズとして書いていました。再開して追加していきたいと思っています。
第1回 仏教伝来---仏教用語(1) - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
第2回 涅槃(ねはん)---仏教用語(2) - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
第3回 六道と転生輪廻ーーー仏教用語(3) - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
第4回 五戒ーーー仏教用語(4) - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
第5回 六地蔵ーーー仏教用語(5) - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
第6回 お盆の意味と施餓鬼の意味 仏教用語(6) - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
仏教を二つに大別すると、スリランカやタイ、ミャンマー等の地域に伝わった南伝の
上座部仏教(小乗仏教)と、中国やチベット、日本等の地域に伝わった北伝の大乗仏教
に分類されます。
上座部仏教というのは聞きなれない言葉であるが小乗仏教と同意の言葉である。
大乗仏教に対して「劣った教え」という意味でつけられた蔑称であるので上座部仏教と
表現するのが正しいとのこと。
大乗仏教(Mahāyāna Buddhism)
Wikipediaでは大乗仏教(Mahāyāna Buddhism)を次のように解説しています。
大乗仏教は、出家による自力救済を説く初期仏教(阿含経に色濃く反映)の世界観・救済観を
乗り越える形で形成・発展されてきたという経過があるため、釈迦の教えそのものから
(少なくとも言語表現上)変容している面があり、その特色は初期仏教(阿含経)の内容と
対比することでより鮮明になる[2]。大乗仏教に分類される代表的な仏教経典としては、
般若経(般若心経はその核心を簡潔に記したもの)、法華経、浄土三部経、華厳経、
(大乗の)涅槃経、大日経、金剛頂経などが挙げられる。
日本の仏教の主な宗派は、いずれも大乗仏教に分類される。
大乗はサンスクリットのmaha-yanaの訳。大乗とは、偉大な教え・優れた教えを
意味している。パーリ上座部の文献やスリランカの史書に出てくる方等部(ほうとうぶ)
あるいは方広部(ほうこうぶ、巴: Vetulla, Vetullavadin, Vetulyaka, 梵: Vaitulyavadin, Vaitulika)
という言葉は大乗を指していたと推定されている。小乗という訳語は部派仏典には
瞿曇僧伽提婆(ゴータマ・サンガデーヴァ)による漢訳『増一阿含経』に一例だけ見られる。
大乗仏教をさらに
「権大乗」(ごんだいじょう。仮の大乗仏教、すなわち衆生の機根にあわせて説いた方便の教説の意)
「実大乗」(じつだいじょう。本物の大乗仏教、すなわち仏の悟りを説いた真実の教説の意)
に分ける場合もある。
世界百科事典では
「常な功徳がある」という旧仏典には見られなかった〈経典崇拝〉を強く打ち出している
ことである。 大乗仏教の基本的理念は,〈慈悲〉に裏打ちされた〈空(くう)〉--理論
上座部仏教(小乗仏教)
上座部仏教(小乗仏教)英語ではTheravada Buddhism
サンスクリット語は、劣った乗物の意。<下劣乗>と訳すこともある。
出家を前提とする仏教であるため、上座部仏教からみると在家も可能な大乗仏教は
偽の信仰であり仏教に非ず、ということになる。
また、上座部仏教では仏は釈迦のみであり、修行僧が達せられるのは阿羅漢までだとされる。
大乗仏教と小乗仏教の伝播経路
大乗仏教と上座部仏教の伝播経路について2011年11月1日、NHKEテレ午後10:25~10:50の
趣味工房シリーズ 直伝和の極意 仏像拝観手引きで紹介があった。(上の写真)
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