本日(2016-11-28)、表題の番組を視聴した。
NASAの冥王星探査機「ニューホライズンズ New Horizons」が10年前の
2006年に打ち上げられて順調に飛行しており、2016年7月14日、冥王星(Pluto)
に最接近し地球にデータを送出してから2016年10月17日にデータ送出が
終了した。今までに得られた知見から会津大学准教授の寺園淳也氏が解説されました。
ニューホライズンズが10月17日までに送出してきたデータ量は50GB
An overhead view of Wright Mons, one of two potential cryovolcanoes on Pluto
上の写真はライト山と名付けられた冥王星の高山
高さ:4,000m級 直径:160Km 火山の火口部が見える 火山の噴出物:氷
さらに詳細は下記サイト
http://www.nature.com/news/icy-volcanoes-may-dot-pluto-s-surface-1.18756
上の写真は冥王星の全体図真ん中下部のハート形の部分は衝突によりできた
クレーターと推定されている
上の写真は冥王星の雲
N2(窒素)が主成分の大気が存在し対流もある
冥王星の大気は炭素 carbon と窒素 nitrogenの複合体
上の写真は冥王星の衛星カロン=Charonで観測の渓谷
NASAの冥王星探査機「ニューホライズンズ New Horizons」は今後も
飛行を続けており太陽系以外の天体「カイパーベルトKuiper belt天体」に
2019年1月1日に最接近しデータを送ってくる予定とのこと。
上の写真は解説者の寺園淳也氏
ここまでが視聴内容に関するものです。ここからは関連事項です。
冥王星の基本情報
分類:準惑星 dwarf planet
発見者:Clyde W. Tombaugh 発見日:1930-2-18
直径:2,390Km 表面温度:-230~-210°C 太陽との距離:59億Km
平均軌道速度:4.7Km/秒
冥王星に関する疑問点を整理すると下記のとおり
1)冥王星の大気の有無
2)冥王星の表面の様子
亀裂、クレーターの存在。有機物の存在で色鮮やかか?
土星の衛星エンケラドスのような間欠泉があるかどうか
3)上記の他の衛星がないかどうか
4)46億年前の原始太陽系の姿がどうであったか?推測
5)海王星の衛星トリトンとの類似性?
その他 冥王星にあると推察されている物質 N,CO,CH4の存在の確認
冥王星の表面の氷の層の下に海が存在しているかどうか?
冥王星の核を形成している放射性物質 U238やK40の確認
ニューホライズンズ主任研究員 Alan Sternさん指摘の判明点
出典:https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/909_newhorizons
1)予想を超えた冥王星と衛星の複雑さ
2)冥王星表面で今も続いている地質学的な活動の度合い、複数の若い地形
3)冥王星におけるもやの存在と、予想以上に低かった宇宙空間へ大気が逃げ出す割合
(フライバイ以前のすべての予想を覆すほどのレベル)
4)地殻運動でできた、衛星カロンの赤道に沿った帯状の地形。
ずっと昔にカロンに存在していた水の氷の海が凍ってしまった可能性を示唆。さらに、
現在も冥王星内部に水の氷の海が存在している可能性
5)すべて冥王星の衛星について、表面のクレーターから推定される年齢は同じ。
衛星は昔カイパーベルトで起こった冥王星と他の天体との衝突でできたという理論を支持
6)暗く赤いカロンの極冠は、太陽系の中でも他に例がない。冥王星から大気中の
ガスが逃げ出し、カロンの表面に蓄積したのかもしれない
7)冥王星に1000kmにわたって広がるハート形をした窒素の氷河(スプートニク平原)
は、これまでに太陽系内で知られている氷河としては最大
8)冥王星の大気は青い
9)冥王星に大きな気圧の変化を示す証拠。さらに、表面を流れていたか溜まっていた
揮発性の液体(太陽系内では地球と火星、土星の衛星タイタンにしか見られない)
が過去に存在した可能性も
10)新たな冥王星の衛星が発見されなかったのは予想外
上の写真は2015年5月31日NHK Eテレで再放送のサイエンスZEROの番組より
冥王星の5つの衛星を示しています。
カロン=Charon、「ニクス=Nix」「ヒドラ=Hydra」
「ケルベロス=Kerberos」「ステュクス=Styx」
NASAのNew Horizons Misson
https://www.nasa.gov/mission_pages/newhorizons/main/index.html
科学雑誌Natureに掲載の記事
http://www.nature.com/news/pluto-1.16928
NASAの冥王星探査機「ニューホライズンズ New Horizons」が10年前の
2006年に打ち上げられて順調に飛行しており、2016年7月14日、冥王星(Pluto)
に最接近し地球にデータを送出してから2016年10月17日にデータ送出が
終了した。今までに得られた知見から会津大学准教授の寺園淳也氏が解説されました。
ニューホライズンズが10月17日までに送出してきたデータ量は50GB
An overhead view of Wright Mons, one of two potential cryovolcanoes on Pluto
上の写真はライト山と名付けられた冥王星の高山
高さ:4,000m級 直径:160Km 火山の火口部が見える 火山の噴出物:氷
さらに詳細は下記サイト
http://www.nature.com/news/icy-volcanoes-may-dot-pluto-s-surface-1.18756
上の写真は冥王星の全体図真ん中下部のハート形の部分は衝突によりできた
クレーターと推定されている
上の写真は冥王星の雲
N2(窒素)が主成分の大気が存在し対流もある
冥王星の大気は炭素 carbon と窒素 nitrogenの複合体
上の写真は冥王星の衛星カロン=Charonで観測の渓谷
NASAの冥王星探査機「ニューホライズンズ New Horizons」は今後も
飛行を続けており太陽系以外の天体「カイパーベルトKuiper belt天体」に
2019年1月1日に最接近しデータを送ってくる予定とのこと。
上の写真は解説者の寺園淳也氏
ここまでが視聴内容に関するものです。ここからは関連事項です。
冥王星の基本情報
分類:準惑星 dwarf planet
発見者:Clyde W. Tombaugh 発見日:1930-2-18
直径:2,390Km 表面温度:-230~-210°C 太陽との距離:59億Km
平均軌道速度:4.7Km/秒
冥王星に関する疑問点を整理すると下記のとおり
1)冥王星の大気の有無
2)冥王星の表面の様子
亀裂、クレーターの存在。有機物の存在で色鮮やかか?
土星の衛星エンケラドスのような間欠泉があるかどうか
3)上記の他の衛星がないかどうか
4)46億年前の原始太陽系の姿がどうであったか?推測
5)海王星の衛星トリトンとの類似性?
その他 冥王星にあると推察されている物質 N,CO,CH4の存在の確認
冥王星の表面の氷の層の下に海が存在しているかどうか?
冥王星の核を形成している放射性物質 U238やK40の確認
ニューホライズンズ主任研究員 Alan Sternさん指摘の判明点
出典:https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/909_newhorizons
1)予想を超えた冥王星と衛星の複雑さ
2)冥王星表面で今も続いている地質学的な活動の度合い、複数の若い地形
3)冥王星におけるもやの存在と、予想以上に低かった宇宙空間へ大気が逃げ出す割合
(フライバイ以前のすべての予想を覆すほどのレベル)
4)地殻運動でできた、衛星カロンの赤道に沿った帯状の地形。
ずっと昔にカロンに存在していた水の氷の海が凍ってしまった可能性を示唆。さらに、
現在も冥王星内部に水の氷の海が存在している可能性
5)すべて冥王星の衛星について、表面のクレーターから推定される年齢は同じ。
衛星は昔カイパーベルトで起こった冥王星と他の天体との衝突でできたという理論を支持
6)暗く赤いカロンの極冠は、太陽系の中でも他に例がない。冥王星から大気中の
ガスが逃げ出し、カロンの表面に蓄積したのかもしれない
7)冥王星に1000kmにわたって広がるハート形をした窒素の氷河(スプートニク平原)
は、これまでに太陽系内で知られている氷河としては最大
8)冥王星の大気は青い
9)冥王星に大きな気圧の変化を示す証拠。さらに、表面を流れていたか溜まっていた
揮発性の液体(太陽系内では地球と火星、土星の衛星タイタンにしか見られない)
が過去に存在した可能性も
10)新たな冥王星の衛星が発見されなかったのは予想外
上の写真は2015年5月31日NHK Eテレで再放送のサイエンスZEROの番組より
冥王星の5つの衛星を示しています。
カロン=Charon、「ニクス=Nix」「ヒドラ=Hydra」
「ケルベロス=Kerberos」「ステュクス=Styx」
NASAのNew Horizons Misson
https://www.nasa.gov/mission_pages/newhorizons/main/index.html
科学雑誌Natureに掲載の記事
http://www.nature.com/news/pluto-1.16928