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NHKテレビ 視点・論点 「どう進める ヒアリ対策」を視聴して 

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昨日(2017-7-28)の4時20分から放送のNHK 視点・論点 「どう進める ヒアリ対策」
を視聴した。

出演者は国立環境研究所 生態リスク評価・対策研究室長の五箇公一氏

非常に有用なお話であったので記憶に留めるためにメモ替わりにブログを書きます。

折しも2017年7月27日、福岡市で30歳代の男性がヒアリに噛まれたニュースが
大きく報じられたこともあります。

NHKのニュース報道へリンク:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170727/k10011077351000.html

まず、ヒアリの基本的な情報について最近書いた小生のブログにリンクしておきます。
 日本で初めて確認されたヒアリ(火蟻)について


1.日本で確認されたヒアリ


上の写真は日本の主要な港のコンテナ取扱量を県別に整理したもので取扱量の多い場所で
ヒアリが既に確認されています。

7月10日には愛知県春日井市でヒアリの個体が確認されました。港から内陸部にもヒアリが
運ばれている事が明らかとなりました

7月24日には大分県でヒアリが確認されました。
このことは日本のどこにでもヒアリが確認される可能性があることを示唆している。


上の写真は7月28日のNHKしぶ5時の番組で紹介されたこれまでにヒアリが確認された
場所を地図に表示したものです。

ヒアリは熱帯から亜熱帯域の気温が高いエリアに生息する種とされますが実際には巣穴さえ
確保できれば日本の冬は乗り切れる可能性があります。
特に横浜港ではアスファルトの割れ目で営巣していた可能性が指摘されておりこの事はヒアリが
街なかのコンクリートやアスファルトの隙間を活用して巣を広げる事ができる事を示唆しています。

このことから隙間を無くす対策は有用

2.ベイト剤


上の写真はベイト剤について話をされている五箇公一氏です。

国土交通省はヒアリの生息国または地域との定期コンテナ航路を有する全国の68港湾に対して
ベイト剤と言われる殺虫成分を含む餌剤を絨毯爆撃的に設置する方針を発表しました。

しかし、この対策は良くないと五箇公一氏は指摘されています。

その理由は上陸してきた新参者かつ少数派である外来アリに対して在来のアリが攻撃を
仕掛ける事でその繁殖を阻害する効果が期待されるのです。
まだヒアリが確認されていない場所にベイト剤を投入した場合、すべてのアリが死滅し
生態系が破壊されてしまいます。
実際に海外では在来アリ類が豊富なエリアの方が外来アリの侵入を防ぐというデータも報告されています

3.ヒアリに刺された場合の対処法

ヒアリに刺された場合、周囲の人に知らせることが重要
アナフィラキシー・ショックは10分から30分という比較的短時間で現れるので
救急車を呼んでもらう為に出来るだけ早く、周囲に助けを求めることが重要


上の写真は既にヒアリが定着しているアメリカでのヒアリの巣
(このようにならないための対策が重要)

4.ヒアリの見分け方(LAMP法)


上の写真は国立環境研究所がキット化を目指すLAMP法(ヒアリDNAを短時間に検出する手法)
の概念を説明したパネルです。

NHKでは下記で過去に放送されたアーカイブを観ることができます。
 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/

7月23日放送のNHK日曜討論「相次ぐヒアリ発見 外来生物とどう向き合うか」でも
五箇公一氏が出演され意見を述べられています。




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